FOOD&WINE

CALIFORNIA RESTAURANT SITUATION
カリフォルニアレストラン事情

2013 . 10 . 11

カリフォルニアのビーチライフについては先般書きましたが、もうひとつカリフォルニアの食・レストランについて少し書きたいと思います。

皆様もご存じのようにアリス・ウォーターはシェ・パニーズを成功に導き、新しい料理の哲学の始祖として何冊もの本を出している著名人です。彼女の考えは地産地消の良い食材、つまり出来るだけ無農薬に近いオーガニックの食材を現地の生産者と話し合いながらレストランが使用し、出来るだけシンプルな料理で提供するというものです。サンフランシスコ近郊では彼女の愛弟子によって広まり、アメリカ料理は大雑把で不味いというというのはもう過去のことのようです。

最近ではサンフランシスコに限らず西海岸ではこのオーガニックな豆を用いて、大型店では味わえないような個性的で美味しいコーヒーも飲めるようなお店も増えました。

もう一方では本家本元のフランスを抜いてアメリカに世界的に名だたるフレンチレストランが生まれています。ナパにあるフレンチランドリーもその一つでニューヨークから自家用ジェットを飛ばしてわざわざ食べにくる客もいるというから驚きです。ワインもDRCやCHペトリュスが垂直にラインナップされているというからお金持ちのワイン好きには堪らないでしょう。

先般、ロサンゼルスを訪れた時にシルバーレイクにあるFORAGEという店に行きました。こちらはフレンチランドリーと違い庶民的な食堂という表現がピッタリの店です。ダウンタウンや観光地からも離れた住宅街にあります。店は平屋建ての白いシンプルな建物で店名のFORAGEはまぐさと言う意味です。

私が訪れた3月の上旬でもコートの襟を立てて戸外で食事をしている人を見かけました。このお店のすぐ裏庭には畑があり自前のオーガニックな野菜を作っていました。

メニューはどれもプレートランチスタイルです。ですから10ドルもあればお腹いっぱいになります。

アリス・ウォーターの提唱したシンプルでスロウな料理革命がロサンゼルスにも浸透してきたようでした。


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