残花と予花

303月2016

残花と予花

このところ仕事が忙しくて海に入れない日が続いております。

よって事務所の有る中目黒と横浜の往復の毎日なのですが、このところの陽気に誘われ目黒川の桜もやっと七部咲きになりました。

ここ数年咲き始める前からかなりの人出なのですが、今週末はさらに凄いことになりそうです。

満開の桜も綺麗ですが、私は散りゆく桜が特に好きです。

水面に桜の花びらがひらひらと流れていくその様子は何故かしら、物のあわれを感じます。

予花と残花、二つとも桜を用いた季語なのですが、残花は春の季語、予花は夏の季語なのです。

同じ対象をみるにしても一方は春の立ち位置、もう一方は夏でみる。そんなところも春夏秋冬のはっきりした季節を持つ日本ならでは楽しみ方かもしれません。

物事はどの水面で見るかによって事象も変わるものです。常に柔らかい心を持ちたいものです。

 


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